…
目を開けるとそこには女の子がいました。
メイメル
「・・・・・・迷子です。」
いや、女の子に言っても仕方がないのですが…
気持ちが弱り切ってるうちは、もう思わずそう言ってしまったのです。
女の子なんですが何でしょう。
生きているそれとは違うような気がしないでもないです。
???
「・・・あぁ、見える種族の子ですね。
そういえばどこかで会ったような気がします。」
???
「一応ききます。どうしましたか?」
お会いしたこと…
お会いしたこと…あります。
お会いしたこと…あります。めっちゃあります。
名前はたしか―
メイメル
「風の精霊のラオールさんですか?」
ラオール
「私を知っているのですね。」
メイメル
「ソランティアにいた時
男の子の傍にずっといた精霊さんですよね?」
ラオール
「まぁ…そんなところです。」
ラオール
「普通は声をかけないんですけど
あのこの遠い血縁を感じて降りました。」
精霊さんは寄る人を見定めたりします。
セイラオスの民に寄り添って昔はお供とかしていたそうですが、たまにこんな感じにうちに声をかけてくる精霊さんがいるのはここだけの話です。
メイメル
「・・・・・」
ラオール
「見つめても助けませんよ。」
メイメル
「いえ…何か、お陰で冷静になれたというか…」
メイメル
「ありがとうございます?」
ラオール
「変な民族ですね。」
ラオール
「私、そろそろ南に行きますが…
子供では、ないですし大丈夫ですね?」
メイメル
「あ、はい。」
北の風でも運びに来たのでしょうか?
久しぶりに精霊さんが声をかけてきたもので
かなりビックリしたのですが…
久しぶりに精霊さんが声をかけてきたもので
かなりビックリしたのですが…ビックリし過ぎてもう本当に大丈夫な気がします。今なら落ち着いて帰れそうな予感がします。
メイメル
「あ、そうだ。てんちょーを探さなければ…」
そういえば
最初に来た広場まで戻って来ちゃいましたね。
ここからなら教会まで迷わずに行けると思いますし
てんちょーも先に行ってしまったかもしれません。
この辺りでうちを探してくれている
可能性もありそうなのですが
教会へ向かう事にしました。
行く途中で
てんちょーと合流できるかもしれませんしね!
???
「待ちなさい、田舎娘。」
メイメル
「あ…」